高所得は生活の幸福度を高めるが感情的なウェルビーイングは高めない

週一の学術論文ニュースレター、今回はお金で幸せは買えるのかをテーマとした2回目として「高所得は生活の幸福度を高めるが感情的なウェルビーイングは高めない」という2010年の論文です。

タイトルだけで結論がズバーンと伝わってくるところは、さすがノーベル経済学者でありベストセラー作家のカーネマン先生です。この論文が、金で幸せを買えるのは年収1,000万円まで、みたいな話の根拠にされています。しかし、この論文には統計エラーがあるということをカーネマン先生ご本人が後日改めて分析しているという話はまた改めて。

しかし統計的な結論はどうであれ、この論文の問いの立て方自体が、所得という経済的指標から、エモーショナル・ウェルビーイングという内面的指標へと、みんなが大切にしたいと思っている価値軸が変わってしまっていることを高らかに宣言しているともいえます。

所得がエモーショナルなウェルビーイングを高めてくれないなら自分で高めるしかないでしょう。そしてエモーショナルなウェルビーイグを手に入れるためには、学習や対話などのメンタル、運動や休養などのフィジカル、礼拝や祝祭などのスピリチュアルと、あの手この手の工夫が必要となるでしょう。

https://jinzaiikusei.substack.com/p/2-e1b

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です