話すことよりも聞くことのほうが大変

「フィードバックは育成の助けになるとみられている。しかし、ある調査では4割程度が助けになるどころか妨げになっているとの結果も見られる。ポジティブ、ネガティブ、いずれのフィードバックにおいても上司の決めつける姿勢が部下の心を閉じさせている。聞く姿勢が相手の心を開き、相手の振り返りを助けることになる。そのため、フィードバックにおいてはまず聞く姿勢を示すことで心理的安全性を確保することが大切だ。しかし聞くことの大切さがこれだけ言われているにも関わらずできない原因はいくつかある。聞く姿勢を見せることは弱いと受け取られる、聞くことは時間がかかる、相手の意見を受け入れることへの恐れがある、といったものだ。」
 
人材育成コンサルティングの中には、一日中話し続ける仕事と、一日中聞き続ける仕事の両方がありますが、個人的には聞き続ける仕事のほうが圧倒的に体力を消費します。これは私自身の得手不得手みたいなものかともある時までは思っていましたが、私調べでは多くの方に共通した傾向のようです。
 
そして大変だからこそ「聞いてもらえる」ことへの価値が高まっているのではないでしょうか。こちらは完全に私個人の好みと感想ですが、聞く仕事ではなくこちらから何かをフィードバックする時間をクライアントに頂いた際にも、こちらから話すのではなく相手に話してもらったほうが、本人も組織も目的どおりの時間として満足頂けると感じています。
 
これで口下手コンサルタントが自分の話が面白くないことを棚に上げるという話を終わります。

https://hbr.org/2018/05/the-power-of-listening-in-helping-people-change

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