経営職・管理職の「聞く」覚悟と体制の有無が企業価値に影響

「危機に直面したリーダーには、社員の気持ちを迅速に把握するため、継続的なリスニング戦略を構築する必要がる。その要素の1つは、週次のパルス調査だ。パルス調査による継続的なリスニング戦略は、エンプロイ・エクスペリエンス、チームの活性度、ハイブリッドワーク、学習と成長、インクルージョン、個別支援、育児支援、メンタルヘルスなど、社員のニーズをリアルタイムで継続的に把握し、問題解決につなげることで、業績や社員の満足度、離職率の改善が期待できる。」
 
金融資本が企業にとって重要な時代においては、金融資本を提供する株主の意向は株価を通じてリアルタイムで経営に反映されていました。そして人的資本が企業にとって重要な資本となった今、人的資本を提供する社員の意向を株価のようにリアルタイムで経営に反映する仕組みが求められているのかもしれません。
 
そうした仕組は、デジタル技術やそれを使いこなす社員のデジタル・リテラシーが高くなったことで、これまでのような一年、または数年に一回の大規模な社員調査という形ではなく、リアルタイムに継続的に実施できる準備が整っています。
 
こうした調査は、結果に対してアクションが目に見える形であると組織に良い影響があるのに対して、目に見える変化がみえずに「やりっぱなし」感が伝わると組織に逆に悪い影響があることもわかっています。経営職、そして管理職が継続的なリスニング戦略に取り組み、社員の声を聞く覚悟と体制の有無がこれからの企業価値に影響するのでしょう。

https://www.mckinsey.com/capabilities/people-and-organizational-performance/our-insights/the-next-competitive-advantage-in-talent-continuous-employee-listening

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