「2022年に実施されたある調査によると、40%の経営幹部が職場環境に不満を感じており、これは昨年21年度の34%よりも向上しているという。多くの経営幹部は、社員にオフィスに戻るよう呼びかけ、急激なコスト上昇に対応し、サプライチェーンの分断に苦戦し、そして大退職時代で次々と辞めていく社員を補充しなければならない。加えて、株価の低下で個人年金の価値も下がり、企業の成長も鈍化している。会社として経営幹部の士気向上を支援することが必要になっている。」
コロナ禍で大変なのは現場だけでなく経営幹部も同様のようです。もはや経営幹部においても「やる気」をもっていることを前提とすることができなくなっています。これまでは仕事に「やる気」があるのは当たり前でしたが、人材育成の前にそもそも「やる気」に火をつけることから課題となりつつあります。
「やる気」に火をつけるには、ひとり一人の「やる気の源泉」を理解するところからはじめる必要があります。高度成長期は雇用を提供することが、バブル以降は高い生活水準を提供することが「やる気」につながっていましたが、現在は給与の高さだけでは「やる気」を買えなくなっています。いまの「やる気」に火をつけるのはより質的な意義、そもそもこの仕事は社会にどんな貢献があるのか、自分の人生にどんな意味があるのか等、とても個人的で繊細な存在と向き合うことが求められているようです。
https://www.kornferry.com/insights/this-week-in-leadership/executive-morale-drops-big-time-but-why