素早く学ぶことが勝つための条件

「2016年、世界全体の育成投資は3590億米ドル(1USD=140JPY換算で50兆円ぐらい)にのぼる。しかし、それに見合う価値はあるのか? 多くの組織で育成施策は効果的でないだけでなく、目的・タイミング・内容に欠陥がある。人は学ぶべきタイミングで最も学ぶことができる。またひとり一人のニーズにあった内容を提供することが大切だ。学んだことの75%は6日以内に忘れ去られる。しかし継続的に学んだ内容に触れることで60日後でも80%を維持できる。現在のように変化が激しい世界では、トヨタ生産システムのようなリーン学習が必要だ。リーン学習を定着させるためには何を学んだかではなくどのような結果を生みだしたかに焦点を当てることが大切だ。『リーンスタートアップ』を書いたエリック・リースが言っているように勝つためには誰よりも素早く学ぶことだ」

変化が激しい環境で求められる価値、そしてその出し方が急速に変わり続けるのであれば、学ぶべきは「いま・ここで自分に期待されている価値とその創出方法」なのかもしれません。そうした学びを素早く進めるためには知識や技術などの意識の世界だけではなく、性格特性や信念などの少しふわっとしたものから、もっと根源的なやる気の源泉などの無意識の世界にまで至る理解が必要となるでしょう。

そうなると人材育成コンサルタントとしては、ビジネスや技術など意識の世界の言葉の理解は必要だとして、差別化につながるのはどれだけ「それ以外の世界」の言葉を話せることができるのかにあるのではないか、そんな”怪しい”ことをこの週末に考えたり考えなかったり。

https://hbr.org/2019/10/where-companies-go-wrong-with-learning-and-development

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