新任マネジメント研修ならぬ、新任ティーチング研修が必要な時代


「アマゾンが外部調査機関と合同で3000名を対象に米国で実施した調査では、70%が将来の仕事に向き合う準備ができていないと回答している。またSHRMによる調査では76%が継続的な学習機会を提供する会社で働き続けたいと回答している。トレーニングとしてはより実践的で、最新の内容であり、短く分けられたコンテンツが期待されている。」

Amazonさんでは2025アップスキリング宣言を掲げて、21年より12億ドルを投資し、30万人の社員に教育機会を提供するとしていますが、21年売上が4500億ドル、5年間の投資とすると年間投資額は2.4億ドルなので、(小売業のため売上が大きく見えるのを勘案しつつ)年間売上対比で0.05%の投資です。こうしたAmazonさんですら今年に入って社員流出が引き続きニュースとなっているので今後追加の投資もあるかもしれません。

Amazonさんは自社のサイト運用ノウハウをAWSとして事業化し大成功を収めているわけで、今後アップスキリングのノウハウをAmazon Reskilling Servicesとして事業化する、なんてこともありえなくないでしょう。実際に外部向けのAWSトレーニングもだいぶ広がっているようです。Amazonさんだけでなく、事業における育成機能の重要性がますます高まった場合、どのような変化が予測されるでしょうか。

これまではプレイヤーは、専門職として突き抜けるという選択肢はあったものの、多くはピープルマネジャーになるというのが典型的なキャリアパスでした。しかし、プレイヤーがプレイング・マネジャーならぬプレイング・ティーチャーとして現場で活躍しながら市場に知見を提供するようなキャリアパスが増えてくれば、全員が無理にマネジメントを目指さなくてよくなりますね。しかしその場合でも、新任マネジメント研修ならぬ、新任ティーチング研修なるものが必要になるかもしれませんが。

https://www.forbes.com/sites/tracybrower/2022/11/06/70-arent-prepared-for-the-future-of-work-demands-for-upskilling-surge/?sh=15ec94a43b65

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