戦略テーマとしての人材育成

「テキサス大学は、IBM, Google, Microsoftなどが提供するマイクロ・クレデンシャルを取得できるオンライン教育プラットフォームCourseraと包括的な提携を結んだ。学生ならびに卒業生は無料でCourseraにアクセスできるようになる。これにより24万人ほどのテキサス大学関係者のスキル強化や雇用促進、地域経済発展への貢献を目指す。」
 
人材育成が競争力を生み出すための戦略テーマとして注力されているのが、アメリカの強さの一因になっているのでしょう。テキサス大学、オンライン学習プラットフォームのCoursera、そこでマイクロ・クレデンシャルを提供するテクノロジーカンパニー、そして(記事には書かれていませんが)教育された学生を必要としているテキサスインスルメンツをはじめとしたテキサスの半導体企業クラスター。こうした様々な関係者が想いと方向性を共有して実行する姿勢に凄みを感じます。
 
その観点から人材育成コンサルタントとしての自分を見ますと、育成対象となる個人のもつ可能性をいかに最大出力化するか、会社の投資を上回る効果をいかに実現するか、組織・個人としてサービス提供力を永続的にどう高めるかなど、現場テーマにしか目が向けられていません。さすがにいきなり天下国家レベルでどうこうみたいなことにはならないにしても、博士号取得や関係会社での勤務など大学での経験と、コンサルティング会社での経験の両方を持つ身として何か貢献できることはあるのではないかと。
 
多分こんな想いがでてきたのは、「神山まるごと高専」を知ったことの影響は自分の中で大きいんだろうなぁと思います。自他の実務スキル向上には引き続き注力しつつ、あれぐらい視座を上げて戦略レベルでの人材育成のあり方も考えてみたいものだと、まずは想いありきで一人つぶやいてみるのでありました。実行はあとからついてくる(はず)。

https://www.forbes.com/sites/michaeltnietzel/2023/08/02/university-of-texas-coursera-launch-historic-micro-credential-partnership/

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