分断された世界を表す3つの数字

「分断された世界での連携について議論するダボス会議の前日に、今後10年間の世界全体の貿易額の伸びが停滞する理由を示す3つの数字が示された、それは100, 300、そして1000だ。一つ目の100は米国=中国間の貿易取引額の減少、100B米ドル(13兆円ぐらい)。二つ目の300はロシア=欧州間の貿易取引額の減少、300B米ドル(40兆円ぐらい)。そして三つ目の1,000は1,000B米ドル(130兆円ぐらい)、アセアン諸国間での貿易取引額の増加。これが21世紀はアジアの世紀と言われる理由だ。」
 
分断された世界でこれから伸びるのはアジア、とのこと。ちょうどいまから20年前が、わたしにとっては諸先輩の後にひっついていきながらアジア各国で人材マネジメント体制強化の取り組みに関与し始めた時期です。当時の各国がもっていたあの以上なまでのエネルギー感はいまだに忘れられません。
 
その後、ここ10年ぐらいは日本の人材マネジメントに専念してきました。日本起点で考えると気付かない間に減点志向・課題起点で「いまのままでは日本は非常にマズい(眉間にシワ、なんなら白装束)。日本のダメなところは特に3つある。一つ目はxxx」みたいな議論に真剣に取り組んできました。しかし、アジア起点で考えると、完全に私の気持ちの問題ですが、当時はできていないことのほうが多かったので、「日本の、または世界のこういうところを使えばこれからこんなこともできるかも!(ノリが軽い、なんなら片手にぬるいビール)」と、加点志向・将来起点になるからなんとも不思議です。
 
そしてこれからアジアが伸びるのであれば、日本に閉じて課題起点で考えるのではなく、むしろ積極的にアジアに元気をわけてもらいながらアジアの中で将来起点で取り組めば、ここからの人材マネジメントも結構楽しいかもしれません。

https://www.forbes.com/sites/kenroberts/2023/01/23/davos-timed-report-global-trade-more-fizzle-than-sizzle-until-2031/?sh=461abbf619aa

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