「調査結果によると、優れたリーダーは人と人との日常的な会話を大切にしており、さらにそうした風土を組織全体に植え付けようとしている。そうすることで巨大な組織も小さな組織のように機能させることができる。現在ではあらゆる会話が垣根を超えて広がる可能性がある。そこで優れたリーダーは会話をうまく使い、オープンで包み隠すところのない情報の流れを生み出している。一方向の情報伝達はもはや遺産だ。親しみやすく、双方向で、すべての人を巻き込み、そして明確なコミュニケーションが求められている。」
リーダーシップとは会話である。2012年に書かれた記事ですが、依然コロナ禍中の2022年の記事だとしても、これを読んで古いと思う人はいないでしょう。会話の大切さ、そして難しさを改めて感じさせられる3年間です。会話のために必要なことはなんでしょうか。
わたしは「場」ではないかと思います。話術やツール活用の巧拙に差はあったとしても、この3年間お会いして仕事を忘れて素晴らしいなぁと感心してしまうリーダーの方々は、リアル・オンラインに関わらずにやり方は各人各様ではありますが、人が自然と集まりおしゃべりをする「場」を作り出している点でみなさん共通しているように感じています。「場」は、少なくとも古代ギリシアの時代にはすでに大切といわれていたことかもしれませんが、コロナ禍でいろんなことがグレートリセットされて、もともと大切だったにも関わらず埋もれてしまっていたものが改めて浮き彫りになったのかもしれません。