「最近実施された女性経営幹部に対するインタビュー調査から、もはやコマンド&コントロール型のリーダーシップは時代遅れというだけでなく、パフォーマンスに悪影響がでるようにまでなっていることが明らかになっている。いまリーダーに求められるのは共感でき、身近で、インクルーシブで、なによりも間違うこともある人間らしさだ。女性CEOの2/3はこうした特性が今日のトップポジションに必要と回答している。フォーチュン500の女性CEO割合も5年前の6%にくらべて9%と上昇しており、ロックフェラー財団が掲げる2025年までに100人の女性CEOという目標も手が届く水準まできている」
コロナ禍のような戦場の霧が濃い状況が長く続いている中では、もはや正解を求めようとするマインドは通用せず、間違いを前提としながらも間違いが致命傷にならないように軌道修正しながら瞬間瞬間に現れる機会を最大限活かしていくことが大切となります。「やってしまった!!!」という失敗と後悔の気持ちに寄り添い「だって人間だもの」と受容ができるリーダーシップが必要というのも納得です。
そうしたリーダーを育成する上で重要なことは突き詰めると「人間らしさ」ということだと思うのですが、もうすこし分解すると自分の気持ちを理解した上で自分の行動を適切に選択できること、また自分の気持ちを理解しているからこそ相手の気持ちも理解し相手に適切に働きかけられることなのでしょう。といっても、そうした「人間らしさ」の育成は一朝一夕では難しいので、まずは「俺は聞いていないぞ」「私は聞いてないわよ」など、霧に包まれて誰もが不安を抱えている状況の中で決して言ってはいけない”やる気の殺し文句”(悪い意味で)を組織的に共有するところから始めるのがよいのでしょう。
https://www.kornferry.com/insights/this-week-in-leadership/leadership-how-grit-plays-a-role