「報酬水準が競合より低い場合や劣悪な職場環境の場合を除き、離職の最大の要因は社内昇進機会の不足である。リンクトインのグローバルタレントトレンドレポートによると社内昇進することで定着率が20%ほど高まるという。経済状態に関わらず、ヒトは常に学習・成長することを望んでおり、会社が十分応えられない場合、社外によりよい機会が見つかり次第離れていく」
昇進というかたちで全員に報いるのは難しいにしても、学習・成長の機会がこれまでも、そしてこれからも最大の報酬であり、そしてその不足が離職の最大の要因なのでしょう。
しかしこれまでのように市場や会社が経済的に成長していくことはないでしょうから、これからは経済的な成長を前提とせずに学習・成長の機会を提供できるかどうかが人材マネジメントの成否を決めるといえます。
そして、哲学レベルや深層心理レベルでも議論すべきことは多くあるとは思うのですが、財務・経理でいけば「とりあえず簿記3級はとろうよ」ぐらいの話のレベルで、定番的に確立している人材育成のスキルをまずは単純に多くの人が身に着けるだけでも結構ちがうんじゃないかなぁと思っています。