データプロフェッショナルの報酬水準は高騰し続けている

「データプロフェッショナル専門の報酬調査会社によると、2021年5月から2022年4月の昇給率は過去最高水準となった。年間報酬水準でみると、データサイエンティストはインディビデュアル・コントリビューターレベルで$90,000 (約1200万円)から$145,000(約2000万円)、マネジャーレベルで$155,000(約2100万円)から$275,000(約3700万円)。AIプロフェッショナルはインディビデュアル・コントリビューターレベルで$105,000 (約1400万円)から$175,000(約2400万円)、マネジャーレベルでは$167,000(約2200万円)から$275,000(約3700万円)となっている。」

エントリーレベルのデータサイエンティストでも年収が1000万円越えということは、ある程度の知見がある社員をデータサイエンティストとして育成することができれば相当な効率の良い人的資本投資といえます。しかし、日本企業で仮にそうした人的資本投資を加速した場合、いまのままでは育ったころには給料の良い会社に引き抜かれてしまうでしょう。日本企業が優秀人材の狩場にされないためにはどうしたらよいのでしょうか。

単純に報酬水準を上げる、またはかつて金融プロフェッショナルを採用するために用いられたようなキャリアを保証しない専門職として別ラダーとするなどの施策は考えられますが、金銭報酬を競争軸とした単純な体力勝負で勝つことは難しいでしょう。ひとつの会社単体では太刀打ちできないので複数の会社が手を組むことや、会社以外の社会全体を大きく巻き込んだ作戦が必要なのかもしれません。

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