コロナ禍3年目でも大退職の流れは止まらない、何が劇的に変わってしまったのか?

「2022年6月の米国労働市場では、1000万の求人があり、600万人が新たな職務につき、400万人が自主退職している。最高水準からは下がっているものの急落からは程遠い水準だ。仕事を見つけられなくなる懸念は高まっているものの退職は続いてる。エコノミストは不況の可能性についても懸念しているが、会社都合の解雇も1%未満と記録的な低さに留まったままだ。」
 
米国では不況においては解雇することが優秀な経営のあり方としてステークホルダーからの評価につながっていたような印象をもっていましたが、会社と社員の関係がコロナ禍で根本的なところで劇的に変化してしまったのかもしれません。何がどう劇的に変わってしまったのでしょうか。
 
感覚的には会社と社員の関係に「デジタル」が急激に流れ込んだことで、あたかもそれを補うかのようにお金や体裁よりも「生身」の関係がこれまでになく大切になっているように思います。会社と社員の関係も突き詰めると人と人との「生身」の関係で、そのむき出しの「生身」の関係が人的資本として極めて重要になっているのでしょう。わが身を振り返ればこの3年間、「生身」の対極ともいえる名刺での挨拶は両手で足りる数ぐらいに留まっています。名刺とスーツで「生身」を包み隠すビジネスキャリアをこれまで積んできた自分としては、遅まきながら「生身」力をこれからは鍛えないといけないのかもしれません。

https://www.cnbc.com/2022/08/02/4point2-million-people-quit-in-june-despite-recession-worries.html

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