「米国の離職率は、コロナ禍中ピークの2022年4月には3.3% (4.5百万人)であったが、2023年3月は2.7% (3.9百万人)とコロナ禍前の水準に落ち着きを見せている。コロナ禍中であれば早々に辞めていた社員も大きな不満がない限り仕事を辞めなくなっている。しかし、少しの不満では社員が辞めなくなったことで、やる気がない、生産性が低い、または両方あてはまる社員を見つけることが会社にとっては難しくなっている」
コロナ禍による大退職は一旦の落ち着きを見せているものの、社員のやる気レベルは落ちたままのようです。米経済の不安定化も高まっている中で、なんとなく落ち着かず仕事に集中できない状態は世界的にしばらく続くのかもしれません。
これは会社の問題でもあり、リーダーの問題でもありますが、一番は社員自身の問題でもあります。会社に対する忠誠や、リーダーに対する信頼も大切ですが、なによりも仕事に対するやる気の有無は日々の充実感や長期的な幸福感に結び付くからです。
様々なデジタルプラットフォームもでてきていますし、社会的にも会社的にも積極的に副業・複業が奨励されているので、会社単位で社員の仕事に対するやる気レベルの向上に取り組むだけでなく、組織や世代の境界も大きく超えるような施策が求められているのかもしれません。
https://www.kornferry.com/insights/this-week-in-leadership/sitting-not-quitting