ファミリーガバナンスの取り組みとチームビルディング

週一の学術論文ニュースレター、今回は「ファミリーガバナンスの取り組みとチームビルディング」という論文です。こちらの論文では、ファミリービジネスにおけるファミリーガバナンスの存在、特に資産を継承していくことを重視したファミリーガバナンスは、ファミリービジネスの財務業績に好影響を与えることが統計的に示されています。
 
ファミリーガバナンスと聞くとなんだかとっても新しい言葉の響きがしますが、その具体例は家訓です、みたいにいわれたら、途端に「なんだ、それ知っている」みたいな気持ちになります。しかし、よくよく考えると自分は家訓についてこれっぽっちもわかっちゃいません。
 
あえて偏った言い方をすれば、新しいことを学べばみんなに差がつけられるんじゃないかと思いきや、じつはみんながそれを学んで知った時点で早くもコモディティーみたいなことっておこっているのかもしれず、むしろ差別化するなら数ある古いことの中から今に通用する知恵を引き出したほうがよいってこともあるかもしれません。
 
一見すると何気ない、というよりはかなり古ぼけて見えるイエに関する工夫や知恵であっても、それを掘り下げて深く理解することで、これまでとこれからの日本のファミリービジネスの長寿の秘訣が見えてくる可能性がある、そんなことを感じさせられる論文でした。

https://jinzaiikusei.substack.com/p/2b4

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です