「米国では競合する企業で働くことを禁ずる競業避止契約を禁止しする動きをうけて、退職時に業績連動報酬を会社に強制返還させるクローバック条項の導入を検討する企業が増えている。投資家からの支持は得られるかもしれないが、市場において希少な人材に対しては逆効果になる恐れもある。大切なのは透明性だ。契約時にしっかりとクローバック条項において伝えることが離職防止につながる。」
日本でもボーナスもらってから転職、みたいなことは今後難しくなるかもしれないですね。ただ、報酬・評価などの制度まわりの経験も一通りしましたが、報酬を「この会社でぜひ働きたい」みたいな動機づけ要因とすることは難しく、せいぜい「特に不満はない」みたいな衛生要因としてきっちり対応することかなぁ、と思います。
「報酬が低いからうちは人がとれない」とか「辞めていく」というのは衛生要因としてはそうで、世界的にみても日本企業の報酬水準は低いので「あっち(外資)いけば給料倍になります」みたいな状況では戦いになりませんが、市場を意識して妥当な賃上げしたのちに「やっぱり日本企業だよね」と、特に日本人以外にいってもらえる動機づけ要因を確立することが日本企業のここ30年ぐらいの積年の課題なのでしょう。