養子への期待

週一の学術論文ニュースレター、今回はファミリービジネスにおける「養子への期待」という論文です。

こちらの論文では、日本のファミリービジネスの競争力の源泉として、今では世界的にあまり見られない「成人の養子」という慣習に着目しています。同族の後継者よりも、成人になってから養子としてむかえた後継者が高い業績を出していることが統計的に示されています。

この論文を読んで強く感じたことは、ファミリービジネスに関わらず、自分とは異なる周りの多様な能力を活かすことは、それ自体が有益なだけでなく、自分の特徴を理解を深め更にうまく活かすことにもつながるということです。逆にいえば、自分の特徴にこだわりすぎると、自分の特徴を殺すとことになるということかもしれません。

今年に入って新たなテーマとしてファミリービジネスの論文について読み始める前は、人材育成に関連するネタはたくさんあるとは思っていましたが、どんな内容かはまったく想像できていませんでした。いまはなんとなくですが、日本のファミリービジネスには世界的に見ても優れた特徴がいくつかあり、まさに今回感じたことのように、ファミリーとしての特徴を個人の育成に当てはめて考えてみると新たな発見があるのではないかと感じはじめています。逆に、個人の育成に関する最新の知見については、これからのファミリービジネスにとって役立つように活用できればいいなぁ、と。

https://jinzaiikusei.substack.com/p/bbf

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