人材育成に関する週一の学術論文ニュースレター、今回は「エグゼクティブ・エデュケーションのROI」という2018年の論文です。
こちらの論文では、特に投資の大きいエグゼクティブ・エデュケーションのROIの測定実態について分析されています。エグゼクティブ・エデュケーションの企業における重要性が高まる中で、測定の進展はみられるものの今後更なる進化が問われている状況のようです。
個人としての成長を測定する上では、今後あらゆるものがますますデータ化されていく中で客観的なデータの重要性は高まると思いますが、それと合わせてデータや論理や言葉すらも介さずに事象を理解する「直角力」も鍛えることが重要なのではないかと、ふとこの論文を読んで妄想しました。
そもそもそんな力があるのかもよくわかりませんが、人材育成の世界では、50年前には3つの項目をアセスメントするのに1時間以上かけていたものが、最近では30項目ぐらいが1時間で測定できるようになっており、気付くとデータに圧倒されかかっている自分がいます。
データを使う流れは今後ますます加速するでしょうからその流れにはついていきつつ、しかしヒトと向き合う仕事をしている者としては、それにより失われてしまう可能性がある能力や感覚についても意識的でいることは、かなり怪しい話みたいに聞こえますが、結構大事なのではないかと思っていたりします