人材育成に関する週一の学術論文ニュースレター、今回は「エグゼクティブ・エデュケーションの要件と成功要因」という論文です。
2012年の論文です。リーマンショックを経て、エグゼクティブ・エデュケーションへの期待が、それまでの経営課題解決のソリューションから、適切な経営課題を見つけるための対話の場へと移りつつあるのではないかと感じさせる内容となっています。
組織を育成する上でも自分を成長させる上でも適切な問いを適切なタイミングでもつこと、そのために前提の異なるヒトと対話できる学びの場をもつことが大切なのだとすると、そうした学びの場に常に自分を置くにはどうしたらよいのでしょうか。
理想的には自らが周囲にとっての学びを提供する場づくりができるようになることなのでしょう。自ら学びの場を作ることで自ら学び続ける。そのためには前提の違うヒトがたくさん集まる良い問いを生み出し続けることが必要となる。そうであるならば、良い問いが生まれる→前提の違うヒトと話す→更なる問いが生まれる→更に前提の違うヒトと対話する→・・・というサイクルをどれだけ回し続けられるかが大切ということなのでしょう。