「日本企業は資本主義的ではないとこれまで批判されてきた。投資家に十分利益を還元し、コスト削減のために社員の首を切り、高額な報酬で役員を動機づけしないからだ。優れた日本企業は社会と共生し、公共善のために利益を追求し、倫理観をもって事業を運営してきた。しかし、そうした流れが今後の潮流となりつつある。今日の知識創造企業が明日の賢慮の企業になるために、リーダーは哲学者、職人、理想家、政治家、小説家であり教師であることが求められる。理想的と思われるかもしれないが理想なしに新たな価値は生まれない。同時にリーダーは現実に即して実践的でもなければならない。」
ここ数十年で大きな成功を収めたお金を中心に世の中を回すやり方に限界がきているのだとしても、それに代わる新しいやり方は何ですか、というような大きな質問を受けたら応えるのは難しいと思います。しかし、少なくとも日本には「うちは資本主義ではありません」と自ら公然と言い放つトップをもつような大企業もあり、お金中心のやり方に代わる「何か」のヒントが今日にも存在しているというのは大きな救いなのではないでしょうか。
もしかしてそれはビジネスだけでなく、社会のその他の領域においても、「資本主義」とは違う「何か」が存在してきたのかもしれません。もし仮にそんな「何か」があるのだとしたら、そういう「何か」がなくなってしまう前にそれが何なのか、しっかりと理解しておいたほうがよいのでしょう。と、ここまで書いて読み返すと、「それ」とか「何か」とかなんだかよくわからない文になっているのでまずは自分が何をいいたいのかを理解するのが先決ではないかと自分に突っ込みをいれて終わりとさせていただきます。